毛の成長のメカニズム

毛の成長のメカニズム

皮膚が気になる、まるで手品のようですが、そのプロセスを説明する前に、皮膚のメカニズムについて考えてみましょう。

 

皮膚の断面を見ると、表面から表皮、真皮、皮下組織の順に構成されています。そしてその表皮と真皮の境は波型になっていて、真皮の方から表皮の方に入り込んでいる部分を真皮乳頭と呼び、皮膚に栄養を運ぶ毛細血管は、この真皮乳頭まで来ています。

 

さて、その毛細血管から来た栄養は、表皮の最も下に新しい細胞ができ、その新しい細胞の下に、さらに新しい細胞ができてくるというわけです。

 

その結果として、古い細胞は次々と表面に押し上げられていく形になり、そして、押し上げられていく過程で細胞の内容物は次第に変化し、最後に角質細胞、つまりケラチンになって皮膚の角質を形成していくのです。

 

その角質が老化したものがアカと呼ばれます。やがてアカははがされていき、新しい細胞が角質化していく……このように皮膚は常に新陳代謝を行っているのです。

 

この皮膚の新陳代謝と、毛がつくられる過程は非常によく似ています。単純にいえば、まず皮膚の一部が陥没して穴になると考えればいいでしょう。皮膚が陥没すると、真皮乳頭も下になり、穴の真下にいきます。そしてここで真皮乳頭は毛乳頭となるのですね。

 

あとのメカニズムは皮膚の場合とまったく同じです。表皮の基底細胞にあたる毛母細胞と呼ばれるものが、毛乳頭組織に接してあり、毛細血管から栄養の供給を受け、次々と分裂、増殖をしていくのです。